







「こっちが悲しいわ!」
ホストファミリーには2年前、銃乱射のニュースを見ながら「銃規制が必要だと思う」と言ったら「ノー、悪い奴は違法でいくらでも銃を買うもの」と返された。「いやいや、日本を見てよ。日本だって狩猟する人もいるけど銃犯罪なんてほとんどないよ」と言ったが「カルチャーが違うし規制しても効かないし」というような普通の返事が返ってきた。本気でどうにかしようという気はないんだと分かったので議論にならないうちに口をつぐんだ。
アメリカで銃による死亡者は毎年4万人くらいいるそうだ。うち自殺が大きな割合を占めるらしく、自殺者はカウントすべきではないという見方もあるが、「ハァ?」である。
突発的に自分の命も粗末にするような人間が、思い立った時にパッと手にすることができる距離に銃があるということだ。
本気の、なんならファシスト的な、徹底的な刀狩り(銃規制)を施行すれば効果が出るのは明らかなのに。こんなのは数と確率の単純な理論だ。
例えばかつて危険地帯だったニューヨークをジュリアーニ市長が徹底的に取り締まり、今では観光客が夜更けまで遊んでいられるような安全な街になったように。(近年はテロの心配が発生しているが。。)
犯罪をゼロにすることはできない。
でも徹底的に取り締まれば必ず絶大な効果が出る。
アメリカ国民はこの連鎖を断ち切る道があるのに、どうして選択しようとしないのだろう。
無残に殺されても霊魂は神様と一緒に安らかなところにいるとか。もしそれが真実として証明されれば死後の安寧を願えば少しは気がおさまるだろう。
でも今のところそれを裏付ける証拠はない。死亡した人間の五感は失われているので苦痛はないだろう、くらいのことだ。
愛する家族の人生の最期の記憶が、ショック、恐怖、息もできない体の痛みと絶望だったこと。
それは事実だ。
遺族にとっては突然変わり果てた姿になった家族の記憶とともに、この先一生その人のいない人生を生きていくこと。
それは事実だ。
アメリカはキリスト教徒の国。
祈りを捧げることで「とても悲しい。でも彼(彼女)は天国に召されたから、まあいいよね」
と、そこで終わりにしてないか??
うがった見方を承知で言うが、キリスト教の考え方がその「銃の犠牲者は時々出る。けど仕方ないよね」の手助けをしてるんじゃないか?
「銃が人を殺すんじゃない。人の選択が人を殺すんだ。神がわざと手の届く所に知恵の実を用意したように」みたいな。その考え方を巧みに利用されてないか…銃や武器を売っておいしいごはんを食べている連中に。
ニュースで銃規制に関する話題はしきりにのぼるが、今回どこまで踏み込んで行けるだろう。世論は動くか。現大統領はほとぼりが冷めるまでヒーローを称えたり犠牲者をいたわる耳ざわりのいいスピーチを続けて乗り切るつもりか。。
長文失礼しました。ここ数日頭が沸騰してます。そろそろ面白おかしいネタに戻ろうと思います。
付き合ってくださり感謝します。
愚痴ばかり吐いて何もしないワタシも無力。
厳しいコメントも歓迎です。勉強させてもらいます。
いつも応援ありがとうございます。
日本はすばらしいです。長い歴史と、今生きている人々全員がその世界一の治安を支えているのです。

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コメント
コメント一覧 (20)
対処出来ないですよね…もしかしてより強力な銃を!って
販売促進になってしまったりするのでしょうか…?
通りすがりにすみませんカイエさんの記事をみて恐ろしく思いました…
今日はカイエさんのブログに胸打たれ、強く共感しましたので、思い切って初コメさせていただきました。
私はテキサス出身の夫と日本在住です。
夫も強く銃規制が必要だと思っている一人です。
これはアメリカ人の多くの人も感じていることでしょう。
でも恐らく何も変わらないと思います。
特に今のリーダーの下では。
自由の国アメリカは、権力者達の自由な国になってしまっていますね。
それこそが悲しいことです。
これからもブログ、楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
スポーツ観戦やコンサート会場は銃とペットボトルサイズの液体は持ち込めません。みんな安心して(?)楽しめる場所のはずでした。(それでもすり抜けて空港内で乱射事件、なんかもありましたねー…)
そうです。こういう事件の後は銃がよく売れるのだそうです。もう時代に逆行どころか、まだ誰も見たことが無い危険な国へとどんどん突き進んでいるようにしか思えません。このまま国中に銃が溢れかえったら…その後はどうなるんでしょうね(-_-)
コメントありがとうございます。
なんと、旦那さまはテキサス出身ですかー!^^
そうですね…ほとんどの人が「銃は無いに越したことは無い」ということでは一致している。でも例えば(護身用だろうが何だろうが)若い女性が拳銃も猟銃もすんなり買える、この異常が正常になっているこの国ではこれを大事な権利だと信じる人も少なくないのです。
本当なら今がチャンスなのです。民主党が言えば何でもかんでも反対だった「オバマ憎けりゃ袈裟まで憎い」で銃規制反対だった共和党支持白人層も、トランプパワーが効いてるうちになんとか…と思うんですが、、、まあ、厳しいですよね。。彼ら、今ごはん美味しいんでしょうからね。。
私個人は銃規制もっと厳しく派ですが、厳しくしても守らない人は出てくるの分かってるんじゃないかな。すでに市場にかなり出てますし。ただ、本当に無防備な一般市民をこれ以上犠牲にしないで欲しいですけどね。
この話題、記事にして下さって有難うございます。うちの周りでは知合いの知合いが巻き込まれたという話も多数入ってきてます。確かに、銃でなければ犠牲は少なかったでしょう。でもこういう人間は、銃以外の武器を使用して似たような事件を起こしだろうなとは思うんで、どうすればこういった事件を防げるのか。他の銃悲劇もそうですが、初犯でこういう事をする人間、取締は難しいですよね。
亡くなられた方々のご冥福と負傷された皆様の回復を心より、お祈り申し上げます。本当に祈る事しかできないです、こういった状況では。
読みに来てくださり、コメントありがとうございます。
そうですね。キリスト教が銃犯罪を助長、はないです。読み返すと今度の事件にキリスト教の教義を持ち出したのは少々飛躍したなとは思います。
アメリカ人は個人主義のようであって「国家のもと」「神のもと」「自由のもと」など、意外と何かに簡単に団結する傾向を見せることがあります。それが災害救助や福祉に向かう時はその無私の行動力と迅速さには感嘆と尊敬の念をおぼえます。
そのアメリカ人の人の好さという部分と宗教的な寛容さが、「何万人の血が流れてものうのうとしている連中」に巧みに利用されているように思えてしかたがない、ということを書きたかったのが今回の記事です。
「銃は危ないけれど、ここまでバラまかれたらコントロールなんて無理だし、悪い人はどこにでもいるし」と銃をネガティブに思う人々までがある程度の容認の考えに至ってしまった。銃産業で儲けてる人達の勝利です。
ロビイスト!
実は初めて知りました。不勉強です//// おしえてくださってありがとうございます。
そうやって大衆の意識をリードする、ということが堂々と行われているんですねーー!驚きました。
じゃあ、銃ロビイストの雇われ先は当然。。。(-_-;)
コメントありがとうございます。
そうですね。ワタシはアメリカ国民でもましてや政治家でもなく、文句ばっかりいっちょまえに言うけど実際には何もできません…。
利権、あると思います。終わらない戦争と一緒です。儲けのないことはやらないのです。
私が常々思ってることと少し似てるかも。
ちなみに私は一応クリスチャンですが、「神様のご意志」を言い訳に使ってる場面に出くわすとイライラするんです。
神様のご意志を言い訳に何もしないのはどんなもんかと思うんですよね。
銃規制とか無差別殺人とかそういう大きな問題についてではなくて、私の場合はもっと低レベルの話なんですけども。
ただ、起こってしまったこと=人が殺されてしまったこと、は、どうあがいても元には戻せない、人間には修復不可能なことなので、そのことについては本当になすすべはありません。
クリスチャンの場合、できることは亡くなった魂を神様にゆだねること。それしかできません。
こんな事件が繰り返されないようにアクションを起こすことはまた別の話ですが。
それにしても、今のアメリカはどこまで行ってしまうのか、怖いですね…。
クリスチャンの方には不愉快かもしれないと承知しつつそこまで言及しました。なのに冷静にお返事をくださり、ありがとうございます。
私はこの先も特定の宗教に帰依することはないとは思いますが、育った環境から仏教的思想の影響が強いのだろうと思います。
「すべてのことには原因がある」
今の私たちの選択が近い未来、遠い将来のすべての事象を生む。だから私たちは注意深くならなければならない。そう思います。
もちろん突然事故、事件に巻き込まれて犠牲になる人々の振舞いそのものには何の落ち度もありません。
でもそこそこ裕福で平和に暮らす多くの米国民にとって他人事と思ってきた、年間数万人という銃による自殺、殺傷、事故についても、もう見過ごしていられない分岐点に立っているのではないかな、とも思うのです。
日本人から見るとアメリカの今の状態は完全に「手遅れ」
とにかく社会全体が銃所持を肯定的に、あるいは「ほんとは無いに越したことはないけれどある程度はやむを得ない」(←これが一番曲者であり、大多数)となってしまっているので。
ワタシはアメリカ人に対して面と向かっては、もう意見することはないですねー。意見が違うんだなと思ったらニコニコして黙ってます(笑)相づちを求められたら首はタテには振りませんけど。それで察するでしょう。
アメリカも大きいし他民族なので愛国心教育はすごくしっかりしてますよね。ワタシの考えでは歴史的な成り立ちや思想のバックグラウンドだとかまあそんな大儀なことは置いといて、選択の結果がホラこの通りでしょう、と。白人が武力でガンガン制圧して開拓した国は世界中にありますが、現代ではみな一定の規制を設けその結果銃犯罪率の低さという数字で表れています。凶悪な行動に走る人をゼロにすることはできませんが、機会を増やしてどうする。と思わずにいられない。まあ日本がこの先も銃社会にならなければそれでいいです。アメリカは居住はしてますが選挙権もないし、ワタシにとって外国です。ただ、巻き込まれるのはゴメンだなぁとは思います…
>突発的に自分の命も粗末にするような人間
と書くのは、思慮が無いと個人的には感じます。
身体、精神の病に長く苦しみ、回復の目処なく
自死する方もいらっしゃるので。
コメントありがとうございます。
そうですか。私はレンジさんの事を存じ上げませんけれど、もしもレンジさんが回復の目処のない病気や障害を負われて悩みに悩んだとしても、自死を選ばないでほしいです。
こんな世界で常識を学んできた人は仮に銃を規制出来たとしても
代わりにナイフを毒ガスを爆薬をダイナマイトを
職場なりネットなりで材料を調達して隠れて自作してまでも、関係ない人を傷つけるのだと思います
理由は自分が絶望したから。その割に死刑もないですから・・・
確かに深く絶望した人の行動は…どんな状況でも残虐な結果を残そうとするかもしれないです。
ただ、身の回りに溢れさせることであまりにイージーな動機で手に取る人がいる。それくらいはヒトの知恵で何とかなるだろうに…という希望です。