話は数年前に遡る。
ガールズ(ツレ氏の娘たち)は二人とももう大学生だったかな。
と、家族の前で言う長女タン。
ワタシも昔はなんとなく死刑制度って良くないのかなあと考えていた。
あるとき報道番組で光市母子殺害の犠牲者の夫本村洋さんが語るのを聞いて考えが一変してしまった。
淡々と語る彼の口調から、あまりにも深い被害者の怒り悲しみ恨み口惜しさ後悔絶望が伝わって来た。圧倒された。当事者でない限りなんとなくとしかできない曖昧なイメージ、想像を絶していた。自分には簡単に賛成とか反対とかとても言うことはできないと悟った。
そんなようなことをこの時はガールズに話した。
だからこそ日本で死刑判決が出ると「日本でまた死刑判決。感情的だ。時代に逆行している」と批判されるけれど。犠牲者、被害者の感情に鑑みないなら裁きとはなんなんだ?
そして死刑求刑に向けて裁判が始まると聞いていた。
後半へつづく
先日ブロガーきくこさんの「嫁撃(とつげき)★北フランス絵日記」(←クリックでトップページへ)の記事で共感したのでシェアさせてください。
「京アニの火災事件を受けて~死刑制度のない国フランス~」
(↑クリックでこの日の記事へ)
北欧など長く死刑がない国では、凶悪な犯罪が起こってもまず国民にその発想がないため「死刑だ!」と騒ぐ人もおらず、死刑制度復活の議論もないらしい、という記事を見かけた。
上のきくこさんの記事中でリンクされているフランス在住の方のブログによれば、フランスでは凶悪犯罪を犯した人も獄中にいるものの人権は保障され結婚して家族を持つ自由さえある。半面、死刑制度復活を望む人が増えているいう話も。
ま、アメリカと日本もこれくらい考えの開きがあるしな~
以前怒りにまかせて描きなぐった過去記事
「アタマ湧いてる」(2017年10月3日)
「正論と思ってきたことが通じない」(2017年10月5日)
誰かに撃たれるかもしれないとか刺されるかもしれないとか放火されるかもしれないとか。そんな命の危険を感じずに誰とでも仲良く穏やかに生きていきたいだけなのに!
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コメント
コメント一覧 (4)
当時、3人殺さないと死刑にはならないということナントカ基準?があったと思います。
さらに犯人は未成年でしたよね。
死刑が良いか悪いか...
人間の更生を信じるならば、たとえ人殺しでも更生を諦めてはいけないと思います。
でも、世の中には何をしても更生できない人間がいるのも事実なんですよね。
そういう犯人は、死刑が嫌ならマグロ漁船に乗せて一生働かせて被害者に慰謝料を送り続けるとか、
そしてマグロ漁船を勝手におりたら体内に仕掛けられた爆弾が爆発するとか、
そういう仕掛けにしてほしいなと思います。
カイエ
がしました
殺されて初めてわかる恨み
綺麗事言えないですね…
殺人ではないですが、アメリカ空軍のパイロットが戦闘機訓練中アメリカの民家に墜落する事件で
母親、妻、つい一ヶ月前に生まれた赤ちゃんを亡くなってしまった韓国系アメリカ人の成年が辛そうに泣きながら緊急脱出して無事だったパイロットにな対して
「許す」
と答えました。
彼は敬虔なキリスト教徒でこれは事故だから恨んではいけないと必死に教えを守っているような表情でした。
アメリカはこういう公的機関が起こした事故などは口封じさせることが多いのでそれから彼のこともパイロットのこともニュースになりませんでしたけど…
冤罪で死刑になった人の話も日本で聞きますし
警察の恐ろしい拷問のような取り調べも未だに問題になります(この間冤罪で中学生が取り調べで恫喝されながら書類に署名しないとお前の人生めちゃくちゃにしてやるとか録音されてそれを公表して裁判起こしてました。)
でも私は反対派ではないかもしれません
確実100%であれば望むかもしれません
でもこの世は不透明なことが多くてイエスと答えるには難し過ぎますね…
カイエ
がしました
マ…マグロ漁船作戦はユニークですね!(;・∀・)
無差別殺人犯なんかが乗船した日にはさすがに漁船の乗組員の人も燃油でもまかれないかハラハラしそう(^^;)
Twitterでいただいたコメントでなるほどと思ったのが「(欧米では)刑を更生のためのプロセス、(日本は)懲罰と捉える違いがある」のだと。
悪意や快楽のために残忍な犯罪を起こした人にも人権が保障され手厚いケアで更生し、再び自由の身になり社会で立派に働く人間になるというのは美しい話だとは思いますが、もしも自分が遺族ならとてもやりきれないです。自分には「法を逸脱した行為に対して相応の罰則を課す」だけではなく、遺族の意を汲む懲罰という機能が残っていてほしいと思ってしまいます。
カイエ
がしました
大切な家族を一瞬にして亡くした青年の方、本当にお気の毒です。どんな喪失感、絶望…当事者じゃない自分にはとても描写できないです。ただ一つの救いは悪意による殺人ではなかったことでしょうか。これが欲望や個人の愉しみのための犯行によって大切な3人の家族を失ったとしても、許せたのでしょうか。
実際に死刑の無い国や州も増え、韓国もそうですけど、殺人事件の被害者遺族は法の範囲内の刑が下されるのを見届けたら、その後は失った家族と二度と会えない人生を、消えない悲しみや苦しさに耐えながら暮らしていくんでしょうか。
もちろん、なんでもかんでも処刑しろなんて思ってません。冤罪は決してあってはならない。本村さんも(また本村さんばっかりですが。私にはとても印象に残ったので)「自分が死を突き付けられる場面が現実になって初めて自分が起こした事の残虐性を知り、被害者側の気持ちが分かることもあると思う。私は元少年の死刑執行だけを求めているのではなく、彼の心からの更生を期待している」のようなことを言っていました。
カイエ
がしました